Open AIの最新作、Claude 2が持つ驚きの特長とは？

Anthoropicが開発するClaude 2が先日、使用され始めました。このモデルは同社の開発したClaude 1.3のレベルを上げたAIとして注目されています。

そしてこのClaude 2には特に驚くべき特長があるといいます。それはどのようなもので、どんな場面で生かされるのでしょうか。

今回はClaude 2が持つ特長などをお伝えしていきます。

Claude 2とは？

Claude 2はAnthoropicが以前出したAIモデルClaude 1.3を改良したものです。

書かれた指示に基づいてコードを書く能力と、ユーザーが本全体を入力して、コンテンツに基づきClaude 2に質問可能な「コンテキストウィンドウ」のサイズの点で優れています。

この改善により、OpenAIのChatGPTを操作するGPT-3.5ないしはGPT-4とClaude 2が同レベルであることを表しています。

このClaude 2の開発を担っているAnthoropicは、ChatGPTを開発したOpenAIで以前働いていた兄弟によって設立されました。

兄弟がOpenAIを去った理由は、OpenAIが徐々に商業的になってきたことを懸念したことです。

AIで利益だけでなく、社会的貢献を追求できるような企業にするために設立したAnthoropicですが、OpenAIのように商業的になってきたという話もあります。

ほかのAIとの違い

無料で利用できる

Claude 2は、無料で利用できます。ちなみにChatGPTも無料ではありますが、無料だと回答のスピードが遅かったり、エラーが起きることがあります。

有料会員になれば解消されます。そして、Ｎotion AIは当初無料ですが、利用回数が20回を超えると有料会員となります。

史上最強のボットチャット

Claude 2は75,000トークンを消化する機能を備えています。これにより、複数のドキュメントをClaude 2にアップロードして、共有された調査結果を分析してドキュメント間の共通点を見つけるように依頼できます。

Claude 2が持つ驚きの特長

Claude 1.3よりもパフォーマンスが向上したClaude 2が持つ特長を挙げていきましょう。

応答が長くなった

数百ページの本を扱えるようになりました。メモや手紙そして数千トークンの物語などを全て一度に作成できるようになりました。

有害な出力を生成する可能性が低い

Claude 2は、有害な質問を拒否し、有害な回答をする可能性が低いAIです。例えば、イジワルなあだ名をつけるように指示した質問に対して、Claude2は回答を拒否しました。

Claude 2は、利用者に役立つ回答を提供することを目指しており、有害な回答にはかなり消極的なAIです。

これは、Claude 2を学習させる段階で、有害な回答を避けるように教育されているほか、「憲法AI」なるものが存在し、有害な回答はしないように導かれる仕組みを導入しているからです。

ただ、長文作成も拒否して箇条書きの作成には積極的な姿勢となるなど、弊害があることも否めません。

数値の改善

Claude 1.3よりもパフォーマンスが向上した項目は以上だけではありません。

数学、推論、コーディングに関しても改善が行われました。司法試験の多肢選択式セレクションにて76.5％を獲得、初代の73.0％を上回りました。

大学院に出願する大学生と比較すると、Claude2は読み書き試験で90％を超え、定量的推論では、スコアが申請者の中央値とほぼ同等という結果が出ました。

コーディングスキルに関しては、小学校の算数の問題の大規模なセット「GSM8k」では、スコアが85.2％から88.0％へ向上しました。そしてPythonのコーディングテストでは、56.0％が71.2％を得ました。

Claude 2の特長が発揮できる場所

文章を書く

Claude 2は、さまざまな能力に長けていますが、中でもライティング能力は一目置かれる存在です。

大学院の入学に際して使用される口頭、定量的、分析的なテストライティングである大学院記録試験において、ライティングはGPT-4が54%だったのに対してClaude 2は91％と圧倒的な力を見せました。

要約する

要約の能力も高いです。米独立宣言全文を平易な単語100語で要約する課題に対して、単語の制限内に収め、能力の高さを発揮しました。

まとめ：文章の処理、作成にはClaude 2を使おう！

今回はClaude 2の持つ驚きの特長についてみてきました。Claude 2は、Anthoropicの前作であるClaude 1.3より、あらゆる点において能力があがっていました。

そしてそれは社内だけの評価にとどまらず世界が驚く能力の高さも感じています。中でも文章を処理する能力、作成する能力は群を抜いています。

そしてもう1点が、有害性のある質問を拒否したり、回答を行わない点です。

これは利用者に誤った回答を提供するだけでなく、利用者を良くない道に導かないような工夫が施されているのです。

そのような人に優しいAIであるClaude 2は今後、進化していくと思われます。