2023年7月にリリースされた最新バージョンClaude 2はChatGPTにとって脅威の存在と言われている超高性能な対和型AIです。
Claude２はChatGPTを意識して設計されたとも言われていています。
では実際にはClaude２とChatGPTはどちらの方が優れていて、どちらを使うのが良いのでしょうか。
それぞれについて検証してみたいと思います。
Claude 2 (クロードツー)
Claude 2 (クロードツー)とは
OpenAIの元社員であるダリオ・アモデイが設立したAnthropic社が、新しい大規模言語モデルとして2023年7月11日リリースした生成AIです。
Claude 2 はChatGPTと同じようではありますが、大きな特徴は大量のテキストを処理できるということです。
PDF文書の約 200 ページの情報に相当する 10万トークンまで入力ができます。
大量のデータをアップロードすることもできます。
よって、作成した文書やメール、チャットの記録、FAQさらにはコードベース全体を Claude 2 へ入力し使用することができます。
入力した内容の編集はもちろん、リライト、分析、要約、翻訳まですることができます。
コード生成までできる優れものです。
そもそもClaude 2はチャットボットのため使い方としては
①カスタマーサービスとしての対応
②FAQの対応
③Eメール対応(返信など)
④コード生成
などがあげられます。
ただ、現在Claud 2は、アメリカとイギリスでしか使えません。よって日本で使うにはVPNの設定をしなければなりません。
次でその設定も含めClaud 2のはじめかたをご説明いたします。
Claud 2のはじめかた
Claude 2の登録にはアメリカのサーバーが必要になります。
そのため日本で使うにはVPNの設定が必要となります。
VPNというのはオンラインのプライバシーを保護するために不可欠なセキュリティツールです。
VPNの設定をしないでアメリカのサーバを利用しようとすると、簡単に閲覧履歴やダウンロードしたファイル、オンラインバンキングの詳細、パスワードが漏洩する可能性があります。
名前や住所なども知られてしまう可能性があります。
VPNに接続していれば、インターネットアクティビティは暗号化されるため、そのような漏洩を回避することができます。
よってClaude 2を利用する際には、まずVPNの設定は必須と思ってください。
ではどのVPNを使えばいいか。ここでは簡単に代表的なサイト名だけあげさせていただきます。
- ExpressVPN https://www.expressvpn.com/jp
- NordVPN https://nordvpn.com/ja/
- Surfshark https://surfshark.com/ja
利用するにあたって有料だったりしますが、うまく３０日間無料などを利用するといいです。ただし利用後に解約をするのを忘れないように気を付けましょう。
VPNに登録が済みましたら、いよいよClaude 2にアクセスです。
メールアドレスかGoogleアカウントで登録をし、名前を入力します。その後利用規約などに同意してください。
すべて英語になるため、内容がわからない場合は、翻訳機能（他のツール）を使って日本語訳にしていくといいです。
登録が完了すれば、利用することができます。
ChatGPT
自ら答えを探し学習し正解を導きだしていきます。「生成AI」はその一例でみなに知られているのがChatGPTです。
ChatGPTとは
ChatGPT（正式名称：Chat Generative Pre-trained Transformer)とは、自然な会話を楽しめる対話型のAIチャットサービスのことです。
入力された質問に対して高度な回答が可能で、個人だけではなく、企業など様々な場面で活躍しています。
今ではちょっとした社会問題にもなっており、ChatGPTの利用を禁止しようとする国や企業がでてきています。
それだけに優れたツールだということも言えますが、安全性への不安もあるからです。
ChatGPTは簡単に使い始めることができます。
これまではWebブラウザ版のみ利用可能でしたが、2023年5月にiOSアプリ版、7月にAndroidアプリ版でも使えるようになりました。
つまりスマホでも利用できるということです。
ChatGPTのはじめかた
ChatGPTの公式サイトにアクセスをします。
次に「Log in」と「Sing up」のボタンが表示されるので、アカウントを持っていなければ「Sing up」を選択し、メールアドレス、パスワードの設定をしてください。
そうすると登録したメールアドレスに案内が届きます。
後はそこから指示の通りに生年月日を登録をしたりと進めていけば設定ができます。設定完了しアプリを開けば使うことができます。
Claude 2、ChatGPT、どちらを使うか
Claude ２は、今最も人気のあるChatGPTに対抗できる能力を備えていると注目を浴びています。どちらも高度な自然言語処理とAI機能を提供できる優れものです。
Claude 2とChatGPTの違い
項目ごとで比較をしてみました！
| Claude 2 | ChatGPT | |
| 利用可能地域 |
アメリカと イギリスのみ |
日本を含め 30カ国以上 |
|
最大 トークン数 |
10万 トークン |
32,000 トークン |
| 最大単語数 |
約75,000 単語 |
約24,000 単語 |
| 言語 |
英語 スペイン語 フランス語 など |
80か国語 以上
|
| 利用料金 |
無料 （Proは 月額$20） |
無料 （GPT-4は 月額$20） |
|
Python コーディング テスト |
71.2% | 67% |
|
ドキュメント の複数 アップロード |
可能 | 不可能 |
この比較はあくまでも今現在の状態と思ってください。
今であれば性能としては、Claude 2が大きくChatGPTを上回っているように感じますが、Claude 2もChatGPTも日々開発を積み重ねていっています。
数か月後、数年後はどうなっているか、常に最新の情報を得ながらの比較が必要です。
Claude 2とChatGPTのメリット・デメリット
◾Claude ２のメリット◾
Claude 2はとにかく入力容量が大きいです。そして大規模な言語モデルであるため、あらゆるタイプのテキストベースの出力が可能です。
例えば、
- カスタマーサービスでの商品説明、FAQが必要な場合
- 毎日何百通ものEメールに返信する場合
Eメールはテンプレートを使えば、時間を半分以上短縮し完了することができます。
またビジネスで便利なのが、WebデータやPDFを正確に読み取り要約や分析をすることに優れています。
さらに、一般的なプログラミング言語でコードを生成することができます。
既存のコードをClaude 2にアップロードすると、エラーを修正、会話形式でエラーを説明してもらうことなどもできます。
安全性に関しては、開発当初のものに比べて、かなり安心できます。
Claude 2には「Constitutional AI」（「憲法」）と呼ばれるシステムが搭載されていて、善悪を判断できるようになっているのです。
◾ChatGPTのメリット◾
ChatGPTは登録するだけで、気軽にはじめられます。
それがChatGPTの存在を大きくした要因でもあります。
日本語対応をしているので、使い方もわかりやすく、人間に近い受け応えをしてくれます。
それにより文書作成などだけではなく、悩みを相談することもでき、個人ユーザーにも優れたツールとして活用されています。
ChatGPTの基本言語は英語ではありますが、日本語で質問すれば、日本語の自然な文章で回答が返ってくるので使いやすいです。
◾Claude ２のデメリット◾
なんと言っても、まだ日本での利用ができないというところです。(先述した方法をとれば利用はできます。)
Claude ２のホームページなども、すべて英語であり日本語版がないため、簡単に使ってみようと思えず躊躇してしまうところがあります。
また桁数の大きい計算や、複雑な計算は苦手です。
◾ChatGPTのデメリット◾
ChatGPTの無料版には制限があります。ある一定以上の利用を望む場合は有料になります。
また専門性の高い質問には答えられないというデメリットもあります。
現状では、情報も最新のものではなく2022年の初め頃の情報しかないので、利用するにあたって気を付けなければなりません。（有料版は最新情報を持っているようです。）
それだけでなく、知らない情報にもいかにもといった回答をしてしまったり、ChatGPT自体が学習する情報に限りがあります。
セキュリティの脆弱性もあります。
まとめ :目的に応じてClaude ２・ChatGPTを活用
本記事では、Claude ２とChatGPTのどちらが優れているのかを解説してきました。
性能から考えると、断然Claude 2が勝者でしょう！
しかし、はじめるにあたっては、まだ日本での利用が正式にされていないClaude 2はVPNの設定をしてからで面倒であり、解説が英語というデメリットがあります。よってChatGPTの方が、使いやすいと感じる人も多いことでしょう。
Claude-2 vs. ChatGPT、まだまだどちらも成長過程です。それぞれが課題をもち、その解決に向けて日々研究をしています。その成果を期待し、やはり今はまだ両方に軍配をあげたいと思います。
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