IT業界の急成長により、様々なAI技術が進化する中、最近注目を集めているのがChatGPTです。
ChatGPTは、チャットで質問をするとすぐに回答を提供してくれるAIで、2023年4月からは行政や企業で作業効率化を実現するため導入が進んでいます。
しかしながら、その一方で導入に伴う課題もあり、実際の活用方法を見極める必要があります。
この記事ではChatGPTの導入に伴い、初歩的な使い方やメリット・デメリットを解説していきます!
ChatGPTとは
ChatGPTとは、アメリカの企業「OpenAI」が開発したAI(人工知能)チャットサービスのことです。
質問したいことをチャットに入力すると、会話形式でコンピューターが自動で答えを生成してくれます。従来のAIよりも、より自然な形で会話が可能です。
ChatGPTは、登録が簡単な点が魅力的です。メールアドレスを登録すれば誰でも簡単に利用できます。
有料版もありますが、基本的には登録すれば無料で使用できます。様々な言語に対応しているため、世界各国で利用されています。
また、幅広い分野の知識をAIに学習させているため、プライベートからビジネスに至るまで様々なシーンで活躍しています。
2023年4月より、情報収集や資料作成などの作業の負担軽減を計るため官公庁や大和証券・三井住友銀行フィナンシャルグループなど、様々な企業や行政でChatGPTの導入が始まりました。
今後もChatGPTを導入する企業は増加していくと予想されます。
ChatGPT有料版と無料版違い
2023年2月よりChatGPT Plus(有料版)が日本でも契約できるようになりました。料金は、月額2700円です。
価格だけを聞くと高いと感じる人もいるかもしれません。しかし、お金を払ってでも利用する価値は十分にあると考えます。
なぜならば、ChatGPT Plusを購入するとGPT-4が使えるようになるからです。
GPT-4とは、簡単に言えばChatGPTの最新機能のことです。GPT-4は、無料版より高度な知能を持っています。
OpenAI社によると、アメリカの司法試験の模擬試験をGPT-4に受験させました。すると、上位10%前後で模擬試験に合格。
このことから、GPT-4の専門的な知識に対する能力の高さが伺えます。
また、無料版はアクセスが集中するとチャットの表示速度が遅くなりますが、GPT-4はアクセスが集中しても、チャットの表示速度が遅くなることはありません。
そのため、快適に利用することが可能です。
ChatGPTの使い方
ここでは、無料版のChat GPTの登録から使い方までを説明していきます。
新規登録・使い方も簡単なので、ぜひ利用してみて下さい。
①今回は新規登録を行うので「Sign up」をクリックします
②アカウントを作成します
メールアドレスを入力し、 その後画面の案内に沿って名前・生年月日・電話番号を入力します。
以上でアカウントの作成は終了です。
③登録が完了すると下記のような画面が出てきます
中央下のSend a messageに、文章を入力すると質問に対する回答がChatGPTより返ってきます。
ChatGPTで出来ること
多くの行政や企業で導入されているChatGPTですが、今回はビジネス・プライベートですぐに使える便利な点を4つ紹介していきます。
- 会話形式で質問できる
- 資料のひな形を作成できる
- プログラミング言語に対応しているため、コードを自動で作成してくれる
- 翻訳ができる
実際のChatGPTの画面を使って詳しく説明していきます。
会話形式で質問ができる
ChatGPTは、従来のAIより自然な会話が可能です。
今回、「肉じゃがの作り方を教えて」とChatGPTに質問してみました。
肉じゃがの作り方を教えて
作り方以外にも必要な調味料や材料が表示されていました。
作り方に関しても、詳しく手順が載っており分かりやすかったです。
他にも、「アボカド、卵、マシュマロ、きゅうりで作れる料理を教えて」とChatGPTに質問してみました。
アボカド、卵、マシュマロ、きゅうりで作れる料理を教えて
調理方法を4つ提案してくれました。
このように、料理の献立に悩んでいる人や冷蔵庫の中にある食材で料理を作りたい人にもChatGPTはオススメです。
実際に使用してみて、従来のAI(Siriやアレクサなど)よりも会話に不自然さを感じませんでした。無料版でもチャットの返信も早くスムーズで驚きました。
料理以外にも幅広い分野の知識を学習しているので日常生活や仕事でも利用できます。
プレゼンテーションや資料のひな形を作成できる
プレゼンテーションや資料のひな形をChatGPTは作成可能です。情報収集もできるため、資料作りにかかる負担を軽減できる点から多くの企業がChatGPTを導入し作業効率化を図っています。
この機能は、資料作成をすることが多い方にオススメの機能です。
今回は、会社の会議の案内資料の作成をChatGPTに作ってもらいました。
場所 〇〇会議室
日時 2023年7月15日
議題 (1)〇〇について
(2)質疑応答
内容で会議案内資料を作成してください。
上記のように、会議の案内資料が作成されました。
今回指示していない、下記のような文章も自動で補足として追加してありました。
また、ChatGPTを利用した人の検索内容を学習し常に知識をアップデートし続けているため、複雑な言葉や表現も理解し回答することが可能です。
プログラミング言語に対応しているため、コードを作成できる
これは、エンジニアとして仕事をしている人に役立ちます。プログラミング言語のコードとは、コンピュータ側に対して、指示を出す時に使う言語のことを言います。
ChatGPTでは、自動でコードを作成できます。しかし、ChatGPTでコードを作成する時に注意するべき点が1つあります。
IT業界は変化の激しい業界のため、常にプログラミング言語も変化し続けています。そのため、ChatGPTが作成するコードが古い場合があります。
もしプログラミング言語でChatGPTを使用する場合は、有料版のGPT-4の利用をオススメします。GPT-4は、情報処理能力も無料版に比べ優れているためより高度な開発に向いています。
翻訳ができる
ChatGPTでは、翻訳をすることも可能です。通常Googleなどの翻訳機能を使うと、不自然な日本語になることが多いです。
しかし、ChatGPTで、翻訳をすると自然な形の日本語で翻訳が返ってきます。
ChatGPTに以下の英文の翻訳を依頼しました。
We’ve trained a model called ChatGPT which interacts in a conversational way.
The dialogue format makes it possible for ChatGPT to answer followup questions,
admit its mistakes, challenge incorrect premises,
and reject inappropriate requests.
日本語に翻訳してください
ChatGPTのデメリット
色々なシーンで使えて便利なChatGPTですが、デメリットも存在します。
ここでは、ChatGPTのデメリットを3つ紹介します。
- 個人情報漏えいの危険性
- ChatGPTには、誤情報が含まれていることある
- 著作権問題
以下で詳しく説明していきます。
個人情報漏えいの危険性
ChatGPTで1番懸念されている点は、ログイン認証パスワードが第三者に漏れてしまうと個人情報や企業機密データが盗まれてしまう点です。
ChatGPTは、利用すると履歴が残るようになっています。そのため、第三者にログイン認証パスワードが漏れてしまうと履歴から企業情報や個人情報の漏れリスクが高まります。
個人情報や企業情報の入力を避ける、パスワードの管理をしっかり行う等個人情報の取り扱いには十分注意する事が必要です。
ChatGPTには、誤情報が含まれていることがある
2023年7月米連邦取引委員会は、OpenAIに対しAIが質問の答えを知らない時に誤った回答を捏造すると指摘しています。
実際アメリカでは、ChatGPTによって作成された文章捏造により風評被害が起こっています。
ChatGPTにより作成された文章を過信しすぎない等、利用する私たち自身が情報の取捨選択ができるようになっていくことが大切です。
著作権問題
近年、ChatGPTに情報を学習させる段階で文章や画像などのコンテンツを著者に許可なく無断使用されているとアメリカで問題視されています。
ChatGPTで作成した文章自体は、商用可能とOpenAI社は公言しています。しかし、商用可能かについては今後変わってくる可能性は十分あります。
著作物の扱いには、注意が必要です。
まとめ:ChatGPTのメリット・デメリットはこれ!
以下は、今までChatGPTについて説明してきたことのまとめです。
- ChatGPTとはOpenAI社が開発した会話形式で利用できるAI
- 無料で誰でも簡単に登録して利用可能
- ChatGPTは、幅広い分野の知識に対応しているため様々なシーンで利用できる
- デメリットとして情報漏えいや誤情報、著作権問題が発生している
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