最近よく耳にするChatGPT。便利なツールらしいけどそもそも何なの?そう思っている方もまだ多くいるのではないでしょうか。
この記事ではChatGPTとは一体何なのか。
教育の場で使うことに対して様々な賛否両論ありますが、ChatGPTを使うメリット、デメリット、AIが教育現場にどう関わるのかなどについて考えてみたいと思います。
ChatGPTとは?他のAIと比べて何が違うの?
ChatGPT(チャットジーピーティー)とはアメリカの企業である「OpenAI」が開発したAIを用いたチャットサービスです。文章などを自分で生み出すことの出来る「生成AI」と言われています。
他のAIと比べて最大の特徴は質問した内容にまるで人間のように文脈を理解し、クオリティの高い自然な返答ができることです。
また、ChatGPTには無料版(ChatGPT-3.5)と有料版(ChatGPT-4)の二種類あります。
違いを簡単に説明すると無料版と比べ有料版の方が、回答の正確性や安全性が高く、混雑時も優先的に利用できると言う点があるようです。
ChatGPTで何ができる?
ChatGPTでは、会話することはもちろん、物語やエッセイの執筆、レポートの作成、表の作成、言語の翻訳、プログラミング、さらには特定の議題に対するディスカッションなども行うことができます。
これまで人間にしかできなかったことが、どんどん可能になっており、AIの進化はすさまじいなと考えさせられます。
一方で、ChatGPTを教育の場に持ち込むことは、子どもたちの考える力が低下してしまうのではないか?と心配の声があがるのも納得できます。
このようになんでもできちゃうChatGPTですが、できないことや苦手なことはないのか。その点についても少し話していこうと思います。
ChatGPTが「できないこと」ってあるの?
公開から2ヶ月で世界のユーザー数が1億人に達したChatGPTですが「使えない」なんて声もちらほら耳にします。
なぜ「使えない」と言われてしまうのか。理由として、誤った情報が出力されるという点にあるようです。
ChatGPTは2022年初頭に学習を終えたモデルであり、それ以降の情報についてはまだ学習されていません。そのため正確な最新の情報提供は難しい、というのが現状にあるようです。
その他にも絵を書くことや株価の予想といった、不確実性の高い情報の提供も苦手としているようです。
このように現在のChatGPTには苦手な処理もあるということを理解し、使い手が上手に利用し情報を判断する必要があることがわかります。
ChatGPTと教育
ここまでChatGPTがどういうものなのか話してきました。便利なツールであるだけに使い手の難易度も高いように思います。特に教育の場に用いるとなると・・・
- 読書感想文など指示するだけで簡単にかけてしまうので、自分で考える事ができなくなるのではないか
- 親世代にはなかったものなので親の対応も大変
- 頼りすぎてしまうのが怖い
などといった不安の声が生徒や保護者から上がるのも当然だろうと思います。まずはChatGPTの教育における問題点について考えたいと思います。
ChatGPTの教育における問題点
今後の学習にも大きな影響力をもたらすであろうChatGPTですが、教育現場での利用については現段階でまだまだ問題点があります。
- 情報の信憑性:2022年初頭に学習を終えたモデルであるため、それ以降のデータは学習していません。「情報の古さ」という点から誤った情報を提供してしまう可能性は十分にあります。
- 情報管理:学習時に生徒や教師の個人情報を扱う際のプライバシー保護が適切に行われないと、情報が漏洩しプライバシーの侵害につながります。
- 学力の低下:読書感想文や論文などに利用することで、生徒の文章を考える力に悪影響を与える恐れがあります。
この問題点は改善されるのか?
上記の問題点があることから、教育者の判断が非常に難しいことがわかります。
ただ、これらの問題点は現段階でのこと。
今後ChatGPTはどんどんバージョンアップを重ねていくことも考えられるため、そうなるとこれらの課題も克服していく可能性は十分高いと思います。
ChatGPTが教育現場にもたらすメリットは?
まだまだ問題点も多くみられますが、その一方でChatGPTの導入で教育現場にもたらすメリットも多くあるように私は感じます。
例えば教師の負担軽減。テストや提出物の採点、個別指導の計画などを任せることで、教師がその他の業務に集中することができます。
また多言語に対応していることから、異なる言語を話す学生にもスムーズな教育が行き届くようになります。
いつでもどこでも利用可能であるため学習の幅が広がり、学習したいときに学習ができるようになる、学力の向上にもつながります。
メリットからわかること
問題点に注意して利用する必要はありますが、使い方次第で可能性は無限にあるツールであることもまた事実です。
これからの教育現場において、間違いなく必要な存在となるでしょう。
ChatGPTを子どもたちにどう教えるか?
東京にある、小学校の鈴木教諭が行った道徳授業での話の記事をみました。
「転校した友達から届いたはがきが料金不足であったことを伝えるか悩む」子どもたちに考えさせたあと、AIに意見を聞くという内容でした。
どっちつかずの回答をだすAI、それに様々な角度から質問をしていく子どもたち。
そうやって子どもたちはその内容について討論し考えを深めていき、最後にAIが出した答えをきちんと受け止めることができました。
鈴木教諭は、下記のように話されていました。
みんなで必死に考えたから納得の行く答えがだせる。ただ答えだけ聞いて納得するのとは違う。それがとても大切なことである。
子どもたちはAIと共に生きていく。小学生の段階で「AIとはこういうもの」と理解し、ツールとして安全に使って欲しい。
ChatGPTと教師の関わり方
ChatGPTの利用にあたっては、教師間でも意見は様々です。日本でもChatGPTの使用に注意喚起をしている大学がちらほらあります。
禁止すべきか?すべきでないのか?まだ判断するのは難しいようです。
しかし、上記の鈴木教諭のように、ChatGPTは教育をよりよいものにしていくための有効な存在なのではないかと考える教師が増えているのも事実です。
使い方次第では、教師たちにとっても強力な授業支援ツールであることは間違いないように思います。
AIとともに生きていく子どもたちに活用能力を身につけさせ、どう育てていくか、教師にとって大きな課題といえるでしょう。
ChatGPTと子どもたちの関わり方
教師たちが頭を悩ませている一方で、子どもたちのChatGPTに対する反応は積極的なように感じます。
もちろん、まだ利用したことない子どもたちも多くいることでしょう。ですがこれから先、AIと関わらずに生きていくことは不可能な時代です。
AIの教育への介入を問題視する意見もありますが、子どもたちがゆがんだ形でAIを理解しないよう教師ができることは何か。
AIのプラスの面、マイナスの側面も合わせて理解し、うまく活用できるよう教育の場で適切にサポートしていく必要があるでしょう。
ChatGPTが子どもたちに与える影響とは?
これから先、教育の場だけでなく様々な場面においてAIにふれる機会は多くなるでしょう。ChatGPTが子どもたちに与える影響は良い面もあれば不安な面もあります。
不安な面の一つとして「価値観の偏り」です。
子どもたちは友人や家庭など様々な環境で価値観を育てていくものです。その時期にChatGPTと接する機会が増えることが、どうして価値観を偏らせるのか。
AIは人工的に作られたものですから、どうしても偏った正確でない情報もあります。
まだ情報量が乏しい子どもたちがそれを必要以上に利用することは、少なからず「価値観の形成に影響を与える恐れがある」ということです。
ChatGPTで得た情報を鵜呑みにせず、正しく情報を選択し、自分自身で判断する力を身につけることも重要となるでしょう。
子どもたちの身近なAI
こんな面白い記事を見つけました。ChatGPTの開発チームには、実は日本生まれの方もいらっしゃいます。
その方は以下のように話されています。
日本人のChatGPTへの接し方は他の国と違ってユニークで面白い。その理由としてドラえもんの影響が大きいように思う。
幼少期からAIと生きる世界がどのようなものなのか、だいたい理解している。これは世界の中でも独特で、AIの分野で一番伸びしろがあるのは日本だと思う。
ドラえもんの世界が現実に
上記の記事を読んで、そう考えるともうすでにほとんどの子どもたちがAIを認知している。AIと人間の共存は明るいなと思わせてくれます。
人間の仕事がなくなるかもしれないと脅威に感じるのか、それとも困ったときに助けてくれるパートナーと感じるのか、もちろん後者でありたいなと誰もが思いますよね。
まとめ:責任あるAI活用と豊かな未来への展望
ChatGPTが教育の現場やビジネスにおいて、私たちの生活に与える影響は計り知れません。
現代の子どもたちが大人になる頃には、今はまだ想像がつかないような社会になっているかもしれません。
AIの活用には慎重な検討が必要であり、特に教育の現場においてはその判断が教師に任されています。
責任重大ですが、子どもたちへの適切な指導のためにも頑張ってもらいたいです。
まだまだ未知な部分が多くあるChatGPT。必ずやってくるであろう「AIと暮らす未来」が豊かなものになるよう正しく活用していきたいですね。
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