今、プロの音楽家も注目のテキストから音楽生成できる生成AI「Suno AI」。
実際に楽曲を作成しながら、その使い方と詳細をご紹介します。
Suno AIとは?
Suno AIは、歌詞や曲調をテキストで指示するだけで音楽をAIで自動生成するサービスで、PCやスマートフォンのWebブラウザ上から利用できます。
また12月19日、米Microsoftのチャットボット「Copilot」のプラグインとしても利用可能になりました。
特徴
Suno AIの特徴は、自然なボーカルメロディーです。
従来の音楽AI生成では、BGMのみで楽曲としての完成度もあまり良くありませんでしたが、Suno AIではボーカルと楽曲自体のクオリティーがとても高く、プロも驚くほどです。
利用プラン
「Basic Plan」「Pro Plan」「Premier Plan」の3つのプランがあります。
Basic Planでは、無料で一日5回まで楽曲を生成することが出来ます。
使い方
①公式サイトにアクセス
まずは公式サイトにアクセスし、左下「Sign up」をクリック。
ページトップにはSunoで生成されたおすすめの楽曲が表示されています。
どれもAIで作ったものとは思えないほどのクオリティなので、一度聴いてみてください。
②アカウント作成
- Discordアカウント
- Googleアカウント
- Microsoftアカウント
以上の3つのアカウントで利用できます。
③楽曲生成
トップページ左上の「Create」から2種類の方法で楽曲を生成できます。
- 楽曲のイメージのみで作曲
- 歌詞・ジャンル・タイトルから作曲
実際に楽曲を生成
楽曲のイメージのみで作曲
まずは、「楽曲のイメージのみで作曲」をしてみます。
以下のプロンプトのように楽曲のイメージを入力するだけで簡単に生成してくれます。
今回は2つ同時に生成されました。
【プロンプト】
クリスマスに聴きたいメロウなジャズソング
一曲目「雪の降るクリスマス」
二曲目「クリスマス夜のサイレント・ジャズ (Silent Jazz on Christmas Night)」
どちらも、イメージに合った日本語の楽曲が生成されました。
驚いたのが、一つ一つの楽器の音の良さです。音のすみわけがされていて耳当たりが良く、楽器それぞれの音がきれいに聴こえます。
また、ビブラートなど細かなボーカルのニュアンスまで表現されていて、AIの機械ぽさがほとんど感じられません。
歌詞・ジャンル・タイトルから作曲
次に、カスタムモードをオンにし、「歌詞・ジャンル・タイトルから作曲」をしていきます。
今回の歌詞は、ChatGPTに以下のプロンプトで歌詞・ジャンル・タイトルを作成しました。
【ChatGPTに対してのプロンプト】
#命令文
あなたは様々なジャンルの歌詞を手掛けている人気の作詞家です。
以下の#条件に従って歌詞・ジャンル・タイトルを作成してください。
#条件
・テーマ:クリスマス
・曲の雰囲気:ゆっくりめ
・歌詞の内容:クリスマスが楽しい
【ChatGPTの返答】
タイトル:『静かなる夜の願い』
ジャンル:クリスマス・バラード
歌詞:
雪が降り積もる小道を歩く
息が白く霧に変わる
手を繋いで歩くこの時間
幸せのぬくもりが胸を満たす
クリスマスの歌が街中に流れ
幸せな気持ちで溢れる
この特別な夜を君と過ごして
願い事をこっそりと星に祈る
この情報をそのままSuno AIに入力していきます。
今回もまた2つ同時に生成されました。どうやら一度のcreateで2曲生成されるようです。
三曲目「静かなる夜の願い」
四曲目「静かなる夜の願い(メロディー無し)」
今回は男性ボーカルで生成されました。
ChatGPTが出力したジャンル「クリスマス・バラード」が存在しない為、動画内のStyle:?????になり、演歌のような曲調になってしまいました。
ジャンルの設定は手動で修正する必要がありそうです。
また、バグなのか、四曲目はメロディーが生成されませんでしたが、BGMとしても使用できそうです。
今後の展望
現在(2023/12/25)はアルファ版ため、今後さらに多くの機能が追加されていくことが期待されます。
今後以下などの機能の追加を予定しているようです。
- 特定のボーカルの選択
- 音楽出力の長さの選択
Sunoは開発が進むうちに無料ではなくなる可能性もあるので、この機会にぜひお試しください。
まとめ:従来の音楽生成AIの常識を覆す
実際にSuno AIを使用してみて、これまでの音楽生成AIの常識を覆すようなクオリティに驚きました。
プロの作曲家でも曲のアイディア出しやイメージの確認に利用しているそうなので、これから音楽業界で普及していくかもしれません。
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