英語学習に役立つ11のChatGPT活用テクニック

人工知能チャットボットサービスChatGPTを効果的に使えば、英語学習ももっと便利で楽しく、効率の良いものになります。

今回は英語学習に役立つ11のChatGPT活用テクニックをご紹介します。

目次

英語学習とChatGPTに関する基礎知識

英語学習に必要な基本的姿勢

目的を明確にする

なんのための英語学習なのか、目的を明確にしましょう。

「好きな海外小説を原語で読む」「映画や海外のニュースを原語で理解できるようになる」「旅行先で会話に困らないようになる」、等々。

「英語が好きだから(もっと学びたい)」―――もちろん、これもちゃんとした目的です。

目的が具体的であればあるほど、モチベーションを維持しやすくなります。また、学習の範囲を絞りやすくなり、効率のよい学習につながります。

ロードマップはあった方がいい

「英語学習なんて行き当たりばったりでいいじゃないか」と思うなかれ。

語学というものは、言ってみれば家を建てるようなもの。ロードマップ(工程表)はあった方がいいのです。

例えばChatGPTのような便利な学習支援ツールを使うにしても、AIを相手にただ当てもなく簡単な質問や会話を繰り返すだけでは飽きてしまうし、本当に使える英語は身につきません。

目的を明確にしたら、大まかでよいので「なにを」「どのように」「どれだけ」「いつ」学習するかというロードマップをつくりましょう。

時間とお金をかけ過ぎない

「学習本を購入しても完読できない」、「なかなか頭に入ってこない」、「英会話教室は授業料が高くて行けない」―――こうした悩みは、「時間とお金をかければ学習できる」という誤った考えから生じます。

学習を習慣化し、集中してこなしていけば、もはや「時間をかけている」という感覚はなくなります。

また、ChatGPTをはじめ、無料の学習材がいくらでも手に入る今日、学習はもはやお金のかかるものではないのです。

ChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAIが開発したGPT(Generative Pre-trained Transformer)アーキテクチャを基盤とした会話型AIです。

言語モデルとしてのGPTは、テキスト生成や理解、質問応答など多岐にわたる自然言語処理タスクをこなします。

ChatGPTはユーザーからのテキスト入力に応答し、チャット形式でスムーズな対話を行うことができます。

ChatGPTを使う際の注意

米国で開発され、英語のデータで訓練されたChatGPTは、非常に英語力が高く、高品質の英文を生成します。

ただし、その回答内容は常に正確とは限らないため、重要なことはやはり自分で確認することをおすすめします。

ChatGPTとのやり取りは、英語の方が詳細な回答が得られることが多いため、英文作成の練習も兼ねて、

プロンプトは英語で入力するのもよいかもしれません。

11のテクニック

ChatGPTを活用する

英語学習におけるChatGPTの役割について考える上で、分かりやすい例が「単語帳」です。

単語そのものを覚えることはもちろんのこと、できる限り覚えやすくなるよう様々な工夫を凝らして単語帳をつくるのも、これまでは学習者の仕事でした。

これからは、プロンプトを通じてその作業をChatGPTに行ってもらい、学習者はもっぱら覚えることに集中できます

他にも、以下のような活用テクニックがあります。

  1. 目的に合わせた学習方法を提案してもらう
  2. おすすめの学習材を提示してもらう
  3. 多機能な辞書として使う
  4. 様々な単語表をつくってもらう
  5. 対訳表をつくってもらう
  6. 例文をつくってもらう
  7. 問題を出してもらう
  8. わからない部分を教えてもらう
  9. 英文の添削をしてもらう
  10. 長文を要約してもらう・要約の練習をする
  11. チャットでの英会話の相手になってもらう

1.目的に合わせた学習方法を提案してもらう

最初に英語学習の目的を明確にしたら、それを達成するために必要な学習方法をChatGPTに提案してもらいましょう。例えば「好きな海外小説を原語で読む」の場合、

プロンプト:

好きな海外小説を原語で読めるようになるための英語学習方法を提案してください。

やはり文法は基礎をしっかりと学ぶ必要があるでしょう。加えて、よく出る単語や慣用句を頭に入れておかなければ、何度も読むのを中断して調べなくてはなりません。

「児童書から始める」や、「読書クラブに参加」といった様々な提案のおかげで、多角的な学習アプローチができそうですね。

2.おすすめの学習材を提示してもらう

「1」の学習方法に続いて、目的を達成するために必要な学習材も提示してもらいましょう。

プロンプト:

これらの学習に必要な学習材も提示してください。

このように、学習方法にあわせて様々な学習材を挙げてくれます。

「私は英語学習のビギナーです。もっと基礎的な学習材を提示してください」と頼みなおせば、より基礎的な学習材を提示し直してくれます。

満足のいくリストになるまで、指示し直すかRegenerateボタンを押してみるとよいでしょう。

3.多機能な辞書として使う

英文を読んでいて分からない単語や表現が出てきたら、「この単語/表現はどういう意味?」と質問すれば、「辞書」に代わって分かりやすく説明してくれるでしょう。

単語の意味だけではなく、「発音記号を示して」と指示し、その単語の発音も一緒に覚えると、後のスピーキングに役立ちます。

さらには「その単語を使って例文をつくって」と頼めば、その単語についての理解が深まり、覚えやすくなります。

このように、単語を覚える際は「単語+発音+例文」をセットで覚えることをおすすめします。

4.様々な単語表をつくってもらう

前述のように、英語学習におけるChatGPTの強みのひとつが単語集の作成です。ChatGPTはこちらが指定した単語を即座に表にしてくれます。

作成された単語集は、スプレッドシートなどに貼り付けていつでも利用することができるので、大変便利です。

指示する内容によって、様々な単語集をつくることができます。

読んだ文章から重要度の高い単語を抜き出す

英語の文章を読んだら、それを貼り付けて「この英文から重要度の高い単語を抜き出して、日本語訳と一緒に一覧表にして」と指示します。

その文章についての理解が深まるだけではなく、単語も一緒に覚えられ、効率の良い学習となります。

テーマを指定して単語集をつくる

学習レベルやトピックなど、特定のテーマを指定して単語集をつくってもらうこともできます。

具体例としては下記になります。

  • 英語学習のビギナーが覚えるべき単語50個
  • TOEICに出てきそうな単語50個
  • 旅行先で役立ちそうな単語50個

    発音記号を追加する

    前述のように、発音も一緒に覚えると英語のスピーキングに役立ちます。「各単語の横に発音記号も加えて」と指示すると、発音記号のついた、より完璧な単語表をつくってくれます。

    5.対訳表をつくってもらう

    ChatGPTにレベルやテーマを指定すれば、英語で書かれた様々な本を挙げてくれます。また、著作権が切れた昔の英語の小説をオンラインで見つけ、表示してもらうこともできます。

    それらの本を読む際、「〇ページから〇ページまで英日の対訳表にして」と指示すれば、難易度の高い文章でも一文一文正確に理解しながら読み進めることができます。

    6.例文をつくってもらう

    問題集の例文を増やしたり、もっと複雑なものにしたり、指定した単語で新たに例文をつくってもらうこともできます。

    なぜ例文が大切かというと、学習した文法や単語、表現の応用、つまり「実際にどのように使うのか」という練習になるからです。

    新たに文法や単語、表現を学習したら、その場で例文をつくって応用してみることで、しっかりと理解・記憶することができます。

    7.問題を出してもらう

    「6」の例文と同様、問題を解くことも学習した内容の理解や記憶に役立ちます。

    「関係代名詞whomを使った問題を出して」「formulateという動詞を使った問題を出して」など、テーマを指定した問題をつくることができます。

    また、その他にもある記事やそのURLを貼り付けて「このテキストから英語学習のための問題をつくって」と指示することで、簡単に読解問題をつくることができます。

    8.わからない部分を教えてもらう

    文法でわからないことがあったり、記事を読んでいて知らない表現に遭遇したら、「この使い方で正しい?」「これはどういう意味?」とChatGPTに質問してみましょう。

    大抵の場合、かなり丁寧に教えてくれますが、満足のいく回答でなければ何度か質問し直す必要があるかもしれません。

    ChatGPTに対して、なぜこのような質問をしているのかという「背景」をある程度教えてあげると、回答の質がよいようです。

    例:「私は英語学習のビギナーです。What ifの使い方がよくわかりません。What if I were a police officer?これで文法的に正しいですか?」

    9.英文の添削をしてもらう

    英文作成も英語学習の重要な要素のひとつですが、「以下の英文を添削して」と指示することで、自分が作成した英文をChatGPTに添削してもらうことができます。

    これに「アドバイスもください」と加えると、文章の文法的な誤りや不自然な表現を修正するだけではなく、よりレベルの高い英文作成のための提案も得られます。

    10.長文を要約してもらう・要約の練習をする

    読みたい英語の小説やニュースを事前に要約してもらうことで、時間を節約することができます。

    その際、「英語学習のビギナーでも理解できるように」「上級レベルで」と難易度を指定すると、効率の良い英語学習にもつながります。

    さらに、自分でもその記事を要約し、ChatGPTの要約と比較することで、長文読解や要約の練習にもなります。

    11.英語でのチャットの相手になってもらう

    ChatGPTは自然な会話文も得意です。ChatGPTと英語でチャットすると、英会話の練習にもなります。

    何でもよいので話しかければ、非常にフレンドリーな受け答えをしてくれます。

    何を話したらよいのか分からない時は、「チャットしよう。何かテーマを挙げて」と頼めば、向こうから話を進めてくれます。

    まとめ: 英語学習の様々な面で役に立つChatGPT

    いかがでしたでしょうか?これまで地道な作業の積み重ねだった英語学習も、ChatGPTという強い味方がいればどんどん楽しく、便利になっていくと思いませんか?

    毎日の英語学習に、是非これらのテクニックを活用してみてくださいね。

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    この記事を書いた人

    医療やヘルスケアを専門とする翻訳者。海外の記事や生活に役立つ活用法の紹介を通じて、ChatGPTを考える一助となれば幸いです。

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