ChatGPTでジブリ風イラストを簡単に作成する方法【記事紹介】

ChatGPTを使って、ジブリ映画のような幻想的なイラストを自分で作れるとしたら、試してみたくありませんか？

実は今、画像生成AI（MidjourneyやStable Diffusionなど）とChatGPTを組み合わせることで、誰で「ジブリ風」のアートを簡単に作れるようになっています。

本記事では、ChatGPTを使ってジブリ風のプロンプト（指示文）を生成し、それを画像生成AIに入力してイラストを作成する方法を紹介します。

映画のワンシーンのようなアートを、AIと一緒に作り上げる体験。あなたの創造力とAIの力を掛け合わせて、新しい世界を描いてみましょう。

ChatGPTとAIプロンプトでジブリ風イラストを作成する方法

ジブリ風のイラストをAIで作成するには、単に「ジブリっぽい」と伝えるだけでは思い通りのビジュアルは得られません。幻想的な風景や登場人物の空気感を再現するには、それを言葉に置き換え、AIに正確に伝えるプロンプトの設計が重要になります。

ChatGPTは、そのプロンプト作成を支援するツールとして非常に有効です。

自分の中にある曖昧なイメージを具体的で表現力のある言葉に整理し、画像生成AIに適した形式に整えてくれます。つまり、ChatGPTは創作意図をAIに橋渡しする「翻訳者」のような役割を担います。

ここでは、ChatGPTでどのようにプロンプトを構築すればよいのか、そしてMidjourneyやStable Diffusionといった画像生成ツールをどのように使えばジブリらしい世界観を表現できるのかを解説します。

また、AIが描き出すイラストの表現力や人の感性との関わりについても触れていきます。

ChatGPTを使ったプロンプト設計の基本

画像生成AIに思い通りのイラストを描いてもらうには、「プロンプト（指示文）」の質が決め手になります。ただし、自分の頭の中にあるイメージを、そのまま的確な英語プロンプトに変換するのは簡単ではありません。

そこで役立つのがChatGPTです。たとえば「ジブリ風の田舎道を描きたい」「黒猫のいる街角の風景を作りたい」といった曖昧なイメージを伝えると、ChatGPTが画像生成AIに適した文体や構成で、詳細な英文プロンプトに整えてくれます。

プロンプトを設計する際には、次のような要素を意識することで、ジブリ作品に特有の空気感や世界観を再現しやすくなります。

これらの要素を盛り込むことで、単なる「ジブリ風」の域を超え、作品の奥行きや感情までも伝わるようなプロンプトに仕上がります。

以下は、ChatGPTに日本語で依頼した場合に生成されるプロンプトの一例です。

ChatGPTで作成できるプロンプト例（ジブリ風）

ChatGPTへの日本語指示内容	ChatGPTが生成するプロンプト例（英語）
ジブリ映画のような田舎道を描きたい	A girl in a white dress walking down a country road at dusk, soft sunlight filtering through the trees, a small windmill in the distance, painted in a warm and nostalgic Studio Ghibli style
空飛ぶ島と機械仕掛けの城を描きたい	A flying island with a mechanical castle, surrounded by floating rocks and clouds, lit by the golden light of the setting sun, in the style of a Studio Ghibli fantasy adventure
古い和風の木造家屋とその周辺を描きたい	A traditional wooden Japanese house with a tiled roof, surrounded by a lush garden, lanterns softly glowing in the evening, drawn in a Ghibli-inspired hand-painted aesthetic
ジブリ風の黒猫が歩いている街角の風景	A small black cat walking along a quiet town corner, with old wooden shops and telephone poles, lit by morning light, in a warm, nostalgic Ghibli-like style
風が吹く草原を見つめる少女の後ろ姿	The back of a girl standing in a windy meadow, long hair flowing, gazing into the distant mountains under a cloudy sky, rendered in soft watercolor tones inspired by Studio Ghibli

ChatGPTには、日本語で「ジブリ映画のような、ノスタルジックで温かみのある風景を描くプロンプトを英語で作って」と依頼するだけで、MidjourneyやStable Diffusionでそのまま使える高品質な英語プロンプトを出力してもらえます。

さらに、複数のバリエーションを提案してくれることも多く、そこから自分のイメージに近い表現を選んで再調整することも可能です。

英語に自信がなくても、ChatGPTが構成や語彙のニュアンスを整えてくれるため、AIイラストの品質が大きく向上します。つまり、ChatGPTはイメージと言語のギャップを埋める翻訳者であり、創作パートナーでもあるのです。

MidjourneyとStable Diffusionを使ってイラストを生成

ChatGPTで生成した英語プロンプトを活用するには、それを画像生成AIに入力してイラストを出力する必要があります。ここでは代表的な2つのツール「Midjourney」と「Stable Diffusion」を使ったジブリ風イラストの作り方を、それぞれ手順でご紹介します。

Midjourneyでイラストを作成する手順

MidjourneyはDiscord上で動作するAI画像生成ツールです。芸術性が高く、ジブリ風の柔らかい色調や構図の出力に強みがあります。

Stable Diffusionでイラストを作成する手順

Stable DiffusionはローカルインストールまたはWebサービス上で動作するオープンソース型の画像生成AIです。細部の描写コントロールに優れており、忠実な構図表現に向いています。

どちらのツールも、プロンプトの内容次第で出力結果が大きく変わります。

ChatGPTで構築した「構図・雰囲気・スタイル」をしっかり反映したプロンプトを活用することで、ジブリ映画のような空気感を持つアートをより高い精度で描き出すことが可能になります。

用途に応じて、Midjourneyの芸術的な表現力を取るか、Stable Diffusionのカスタマイズ性を取るかを選ぶとよいでしょう。

AIで作成したジブリ風イラストの魅力とは

AIを使って生成されたジブリ風のイラストには、従来の手描きとは異なる、独自の魅力があります。

それは単に「ジブリっぽい絵が描ける」という表面的な模倣にとどまらず、視覚的な演出・偶然性・再現性といった点で、新しいアート体験を生み出しています。

AIが生成するジブリ風のイラストには、以下のような魅力があります。

こうした点から、AIで作成されたジブリ風のイラストは、手描きの温かみに近づきながらも、それとは異なる「デジタルならではの感性」を伴った新しいビジュアル表現と言えるでしょう。

ジブリの世界観を出発点に、自分だけのイメージを創り出すための可能性が、AIによって大きく広がっているのです。

このように、AIで生成されたジブリ風イラストは、単なる模倣を超えて、人間の感性と機械の創造力が融合する新しいアート体験をもたらしてくれます。

AIツールMidjourneyとStable Diffusionの活用法

ジブリ風のイラストをAIで表現するには、ツール選びとその使い方が重要です。

中でもMidjourneyとStable Diffusionは、描写スタイルや表現力において異なる特徴を持ち、それぞれが異なるジブリ的世界観の再現に適しています。

Midjourneyは、幻想的で絵本のようなタッチに優れており、柔らかい光や印象的な構図など、ジブリ作品が持つ情緒的な空気感を表現するのに向いています。

一方でStable Diffusionは、細かな質感や写実的な構図の再現性が高く、背景や建築物、服装など細部の描き込みにこだわりたい場合に効果を発揮します。

ここでは、それぞれのツールの特性を活かして「どんな表現が可能になるのか」「どのようにプロンプトを調整すれば理想に近づけるのか」を具体的に解説します。

さらに、プロンプトの工夫によってイラスト全体の世界観がどう広がるのかについても考察します。

Midjourneyを使ったジブリ風の表現

Midjourneyは、幻想的な色使いや構図表現に優れた画像生成AIで、ジブリ映画のような温かみや懐かしさを感じさせるビジュアルを作るのに非常に適しています。

とくに、手描き風のブラシタッチや淡いグラデーションの再現力が高く、アート性のある仕上がりが得られるのが特徴です。

ジブリ風の表現をMidjourneyで実現するには、プロンプトに次のようなキーワードを組み込むと効果的です。

ジブリ風のプロンプトに使えるキーワード例

要素カテゴリ	英語キーワード例	日本語での意味・意図
光と雰囲気	warm lighting / soft shadows	柔らかい光とやさしい陰影、夕暮れや木漏れ日などジブリ的な空気感を演出する
描写スタイル	watercolor / hand-drawn style / anime background	水彩画風、手描き風、アニメ背景といった温かみのある質感を表現するための指定
世界観・モチーフ	nostalgic / peaceful village / floating island / dreamlike	懐かしさ、田舎の村、浮遊する島、幻想的な雰囲気など、ジブリ作品でおなじみの舞台や感情を想起させる語彙
テイスト指定	Studio Ghibli style / Hayao Miyazaki aesthetic	ジブリ調であることを明示する。必ずしも著作物を模倣するという意味ではなく、雰囲気として参照されやすくなる

たとえば、ChatGPTで次のようなプロンプトを組み立てると、Midjourneyは非常にジブリ的なビジュアルを出力してくれます。

A peaceful countryside path during sunset, a girl in a white dress walking with a black cat, warm lighting, soft colors, hand-drawn watercolor style, anime background, Studio Ghibli style

Midjourneyは、詩的で感覚的なキーワードとの相性が良いため、あえて「写実的な正確さ」よりも、「情緒」「空気」「光の余韻」といった感覚を重視する言葉選びが有効です。

また、--style raw や --v 6 などのパラメータを組み合わせることで、より自然で柔らかい描画結果を得ることも可能です。

ジブリの世界に共通する「目に見えない感情の気配」や「物語の余白」を描くには、Midjourneyのように雰囲気重視のAIは非常に相性がよく、創作の幅を大きく広げてくれるでしょう。

Stable Diffusionでジブリ風のリアルな描写

Stable Diffusionは、画像生成AIの中でも特に「細部の描写力」に優れており、構造・質感・輪郭などを忠実に表現することが可能です。

Midjourneyが「雰囲気」や「絵画的な美しさ」に強いのに対し、Stable Diffusionは「現実感のある細密描写」や「意図した通りの構図」において力を発揮します。

ジブリ風のイラストを生成する際も、自然の風景や建築物、人物の服装や小道具のディテールにまでこだわる場合に特に有効です。

Stable Diffusionで使えるプロンプト要素例

要素カテゴリ	英語キーワード例	日本語での意味・意図
背景と環境描写	lush forest / mountain village / rice field / traditional townscape	ジブリに多い田園・山間の風景や、和風の建物や畑など自然と暮らしが融合した空間の再現
質感と素材	fabric texture / wood grain / stone wall / soft lighting	服の質感、木材や石の表面、柔らかい光など「モノ」としてのリアリティを出すための語彙
描写スタイル	anime style / cinematic lighting / ultra-detailed / 3D shading	アニメ調を維持しつつ、立体感・情報量の多い構成を強調する語彙。写実的でも冷たくならない調整
カメラ視点	wide shot / from behind / low angle / shallow depth of field	視点の位置やレンズ効果を指定して、より「映画的」な一瞬を切り取るような画作りを支援する指定語彙

これらを組み合わせてプロンプトを設計すれば、例えば以下のような出力が期待できます。

A traditional Japanese countryside village during early morning mist, wooden houses with tiled roofs, narrow paths surrounded by rice fields, a girl in a linen dress walking with a satchel, soft lighting, cinematic anime style, ultra-detailed textures

Stable Diffusionはプロンプトに非常に忠実であるため、具体的な単語をどれだけ盛り込めるかが重要です。また、LoRAやControlNetといった拡張機能を活用すれば、ポーズ指定や背景の構造までも細かく制御できます。

Midjourneyと違って、Stable Diffusionではプロンプトの中で「何を中心に描くか」「どのような構成にするか」を明示的に制御できるため、ジブリ作品に登場するような生活感のある細密な世界を自分の解釈で構築することが可能です。

AIプロンプトでジブリ風イラストの世界観を創る

ジブリ作品が多くの人の心を惹きつけるのは、単に絵が美しいからではありません。そこに「物語の気配」や「住んでいそうな人々の気配」があり、風景の奥に広がる世界全体を感じられるからです。

AIでジブリ風イラストを生成する際も、そうした「世界の厚み」を生み出すには、単なる見た目の描写ではなく、情景・時間・キャラクターの関係性までを含んだプロンプト設計が重要です。

たとえば、「田舎道を歩く少女」だけでなく、「夕暮れの田舎道を、小さなリュックを背負った少女が一人で家に帰る途中。道の脇には風で揺れるススキが茂り、遠くには煙を上げる古い工場が見える」と記述すれば、その情景の中に「物語の始まり」や「生活の余韻」が生まれます。

世界観を支えるプロンプト要素の構造

要素カテゴリ	内容	意図・ジブリとの関係性
主題・構図（Scene）	少女が歩く、城が浮かぶ、村が眠る	イラストの主な出来事や動きの中心を決め、視点を固定する
時間・季節（Time）	夕暮れ、梅雨の午後、朝もやの時間	光の質や空気感に影響し、物語の「切り取られた瞬間」を演出する
空間・環境（Setting）	山間の村、海辺の港、廃墟と森の境界	舞台となる場所を描き、その場所にしかない雰囲気を醸し出す
キャラクターの存在（Presence）	兄を待つ少女、空を見上げる少年、箒を持った魔女	登場人物が「何をしているか」で、ドラマや物語性が生まれる
情緒・質感（Tone）	静けさ、不安、懐かしさ、優しさ	抽象的だが極めて重要なニュアンス。ジブリ風の空気を決定づける要素

このような構成でプロンプトを設計すれば、単なる「ジブリっぽい絵」ではなく、「誰かがそこに生きていそうな絵」へと昇華されます。

ChatGPTに「ストーリー性のあるプロンプトを作って」と依頼することで、こうした構造を自然に含んだ一文を生成してもらうこともできます。

たとえば以下のようなプロンプトがその例です。

A young girl carrying a bag walks along a country road at dusk, with tall grass swaying beside her, and smoke rising in the distance from an old factory. The sky is painted in soft pink and orange tones. Studio Ghibli style.

ここには「空間」「時間」「キャラクター」「空気」「出来事」の要素がすべて含まれており、風景の中に語られない物語が確かに存在しています。

ジブリ風イラスト作成のメリットとデメリット

AIツールを使ってジブリ風のイラストを作成することは、誰もが手軽に創作を楽しめる時代ならではの表現手段となっています。

MidjourneyやStable Diffusionのようなツールを活用すれば、専門的なスキルがなくても高品質なアートを生み出すことができ、多くの人にとって創作のハードルが下がったことは確かです。

一方で、AIに依存した表現には、独自性や創造性の面での課題も見逃せません。出力の限界や著作権的な議論をはじめ、AIとの付き合い方そのものが問われる時代にもなっています。

ここでは、AIを使ってジブリ風イラストを作ることの利便性と創作支援力、そしてその一方にある限界やリスクについて、3つの観点から考察していきます。

AIを使うメリットと手軽さ

AIツールを使ってジブリ風のイラストを作成する最大のメリットは、「表現のハードルが大きく下がること」にあります。

絵の専門知識や高価な機材がなくても、自分のイメージを視覚化できる手段として、多くの人が活用しています。

特にMidjourneyやStable Diffusionは、ユーザーの言葉（プロンプト）をもとに、短時間で高品質なビジュアルを自動生成してくれます。ここでは、AIを使うことで得られる具体的なメリットを整理します。

AIでジブリ風イラストを作成する主なメリット

メリット	内容
時間と労力の節約	手描きでは数時間〜数日かかるようなクオリティの絵を、数十秒〜数分で生成できる。プロトタイピングや資料作成にも最適。
誰でも始められる	絵の知識やスキルがなくても、ChatGPT＋画像生成AIを使えば誰でも一定レベル以上の作品を作れる。初心者にやさしい創作環境。
高品質なアウトプット	膨大な学習データをもとに学習しているため、構図・配色・ディテールにおいて洗練された結果が得られる。
試行錯誤がしやすい	同じプロンプトでも複数の出力が得られるため、色合いや構図の違いを比較して理想に近づけることができる。失敗が負担にならない。
コストを抑えられる	高価なグラフィックソフトや液タブがなくても、無料または安価にイラスト制作ができる。個人でも継続しやすい。

このように、AIツールは「上手に描く力」よりも「伝えたい世界を言語化する力」があれば十分に活用できるのが大きな特長です。

創作にかける時間やコストを最小限にしながらも、理想に近いビジュアル表現を追求できるという意味で、AIは強力な味方になります。

デメリットと限界点

AIを使って生成したジブリ風イラストは非常に高精度で魅力的ですが、万能ではありません。特に創作や表現の領域では、AIだからこその制約や限界が存在します。

ここでは、AI生成イラストにおける主なデメリットや注意すべきポイントを整理します。

デメリット	内容
オリジナリティの制限	AIは過去の学習データをもとに絵を生成するため、プロンプトによっては似た構図・配色・構成が繰り返され、独自性に乏しくなることがある。
感性の欠如	絵の構成や色彩は優れていても、人間の「意図」や「感情表現」を完全に読み取るわけではないため、作品に込めた繊細なニュアンスは反映されづらい。
微調整の難しさ	AIに「もう少し寂しい表情に」「構図を少しだけ右に」といった曖昧な指示は通じにくく、細部の調整は再生成の繰り返しになることも多い。
表現の依存性	プロンプトの表現力に作品の質が大きく左右されるため、使う側に一定の言語力や構成力が求められる。思い通りの世界を作るには訓練が必要。
法的・倫理的な曖昧さ	著名な作風に寄せたイラストをAIで生成する行為は、著作権や倫理面での議論が続いている領域であり、発表や商用利用には注意が必要。

こうした制約は、AIが「創作する存在」ではなく「模倣と合成のための仕組み」であるという本質に由来しています。

創作の一部をAIに任せることは有効でも、すべてをAIに委ねることで作品の芯が失われるリスクがある点には十分注意する必要があります。

AIを使いすぎることのリスク

AIツールは非常に便利で効率的な表現手段ですが、過度に依存し続けることで、創作そのものに対する姿勢や能力に悪影響を及ぼす可能性もあります。

とくにイラストやビジュアル表現の分野では、本来「自分で考え、試し、失敗しながら作る」過程そのものが、表現力や感性を育てる土台になります。

AIに頼りきりになることで、そのような創作のプロセスが省略されてしまい、結果として「自分で表現する力」が磨かれにくくなる危険があります。

ここでは、AIを使いすぎることによって生じうる主なリスクを整理します。

AI依存による主なリスク

リスク	内容
創造力の鈍化	AIに任せることが習慣化すると、自分の頭で構図や色彩、ストーリーを考える機会が減り、発想力や構成力が徐々に衰えていく可能性がある。
技術力の停滞	手描きやデザインソフトを使う経験が減り、基礎的な描写スキルや観察力が養われにくくなる。
表現の他人化	出力された絵が「自分の絵」というより「AIの作品」になり、自分の作風や表現スタイルを確立しにくくなる。
思考の外注化	「こうすれば出るから」と試行錯誤を省いてしまい、創作が「考えること」ではなく「選ぶこと」になってしまう。
評価軸の混乱	AIで作った絵が上手く見えることで、自分の成長や表現力の評価が曖昧になり、創作に対する自己基準が持ちづらくなる。

AIはあくまでも「ツール」であり、「創作の主体」ではありません。創造力を高めるためにAIを使うことは有効ですが、AIに創造性そのものを明け渡してしまえば、表現は次第に空洞化していきます。

あくまで「考えるための補助輪」「構想を言語化するための相棒」として付き合っていくことが、AI時代の創作において重要な姿勢だと言えるでしょう。

まとめ：AIでジブリ風イラストを楽しむコツ

AIを使ってジブリ風のイラストを生成する方法を調べていく中で、単に「それっぽい絵」を作るだけではなく、プロンプトの設計次第で雰囲気や物語性まで表現できることがわかってきました。

MidjourneyやStable Diffusionのようなツールは、描写スタイルや構図の傾向に個性があり、それぞれの強みを理解しながら使い分けることで、より理想に近い表現に近づけることができます。

特にジブリ風のような繊細な世界観を描くには、時間帯や空気感、人物の立ち姿などをどう言葉に落とし込むかが鍵になります。

プロンプトに工夫を加えることで、想像していた以上に豊かな表現が可能になる一方、AIに任せすぎれば表現の個性や創造力が薄れてしまうという側面もあります。

AIを使うことで得られるスピードや精度と、自分で考えてつくる過程とのバランスをうまく取っていくことが大切だと感じました。

ジブリ風というテーマは、どこか懐かしくて、静かな感情を呼び起こしてくれる力があります。

AIと対話しながら、自分の中にあるイメージを丁寧に引き出していくことで、より深みのある作品に近づけるのではないでしょうか。